形式的当事者訴訟と民事訴訟|何が違うの?【個人的学習メモ】

行政書士試験合格

個人的な学習メモです。

正確性については、ご容赦ください。

「形式的当事者訴訟」と「民事訴訟」の関係 を整理すると、次のようになります。


📌 ① 形式的当事者訴訟とは?

形式的当事者訴訟は、行政事件訴訟の一種 であり、

「私人同士の争いを、法律上の理由により行政主体を当事者にして訴訟するもの」
(行政事件訴訟法4条)

つまり、

  • 本来は 私人同士の争い だが、
  • 行政庁(国や自治体)が 形式上の当事者として訴えられる ようなケース。

✅ 具体例

  1. 国家賠償訴訟(例:公務員の違法行為による損害賠償請求)
    • 実質的には 被害者 vs 公務員 の争いだが、国や自治体が賠償責任を負うため、国や自治体を被告として訴える。
    • 例:「警察官の不当な暴行により負傷したので、国を訴える」
  2. 公務員の給与請求訴訟(例:公立学校の先生が自治体に給料を請求)
    • 本来は 労働者 vs 使用者(自治体) の関係。
    • 形式的には行政主体(自治体)が当事者になるため、形式的当事者訴訟。

📌 ポイント

  • 私人 vs 行政主体の構図にはなるが、実質的には私人同士の争いに近い。
  • ただし、法律で「行政主体を相手にしなければならない」とされているため、行政事件訴訟の枠組みで処理される。

📌 ② じゃあ、民事訴訟とどう違うの?

「形式的当事者訴訟」は行政事件訴訟法の適用を受けるが、訴訟の性質は民事訴訟に近い。
実際の裁判では、基本的に民事訴訟のルール(民事訴訟法)が適用される。

結論:

  • 形式的当事者訴訟は行政事件訴訟の一種だが、実質的には民事訴訟に近い。
  • 国家賠償請求訴訟や公務員給与訴訟のように、私人間の民事的な要素が強い争いが含まれる。
  • 民事訴訟そのものではないが、適用されるルールは民事訴訟に準じる。

📌 ③ では、「私法上の法律関係」の場合は?

行政主体が私人と「私法上の契約」を結んでいる場合は、普通の民事訴訟になる!

例えば、
「市が民間業者と請負契約を結んで、報酬を払わない」

  • これは行政が関与しているが、契約関係は 完全に私法上のもの
  • 行政事件訴訟ではなく、普通の民事訴訟になる。

📌 つまり、対等な法律関係でも「私法上の問題なら民事訴訟」となる。

📌 まとめ

訴訟の種類どんなケース?ルールの適用
形式的当事者訴訟行政が当事者になっているが、実質的には私人同士の争いに近い(例:国家賠償訴訟、公務員給与訴訟)行政事件訴訟だが、民事訴訟のルールが適用されることが多い
実質的当事者訴訟行政と私人が対等な立場で争うが、公法上の問題(例:議員資格争い)行政事件訴訟
普通の民事訴訟行政が関与していても、問題が完全に「私法上の契約や損害賠償」に関するもの民事訴訟

👉 「行政が関与しているからといって、必ず行政事件訴訟になるわけではない!」
👉 「私人同士の争いに近いなら形式的当事者訴訟、完全に私法上の契約なら普通の民事訴訟!」

さらに詳しい解説|行政訴訟と民事訴訟の関係

行政と私人が争う場合、すべてが行政訴訟になるわけではなく、ケースによっては民事訴訟になることがあります。

本記事では、「行政訴訟と民事訴訟の違い」 を整理し、特に 形式的当事者訴訟と実質的当事者訴訟の違い について詳しく解説します。


📌 ① まず、行政訴訟とは?

行政訴訟とは、行政の処分や公権力の行使に関する紛争を裁判で解決する手続き のことです。行政事件訴訟法(e-Gov)に基づいて行われ、主に以下の4種類に分類されます。

  1. 抗告訴訟(例:取消訴訟)
  2. 当事者訴訟(形式的・実質的当事者訴訟)
  3. 民衆訴訟(例:選挙無効訴訟)
  4. 機関訴訟(例:地方公共団体の争い)

特に 当事者訴訟 には 「形式的当事者訴訟」「実質的当事者訴訟」 の2種類があります。


📌 ② 形式的当事者訴訟とは?

私人同士の争いだが、法律上の理由で行政主体が当事者となる訴訟。

📌 具体例

  • 国家賠償請求訴訟(国家賠償法1条)
    • 国家賠償法(e-Gov)に基づき、公務員の違法行為による損害賠償を求める訴訟。
    • 例:「警察官の不適切な職務執行で負傷し、国に損害賠償を求める」
  • 公務員の給与請求訴訟
    • 例:「公立学校の教師が未払いの給与を自治体に請求」

📌 ポイント

  • 実質的には私人同士の争いに近いが、法律の規定により行政が当事者となるため、行政事件訴訟として扱われる。
  • ただし、訴訟の進め方は民事訴訟とほぼ同じ であり、民事訴訟法が適用されることが多い。

参考:国家賠償法総務省HP


📌 ③ 実質的当事者訴訟とは?

行政と私人が対等な立場で争うが、法律関係が「公法上のもの」である訴訟。

📌 具体例

  • 地方議員の資格確認訴訟(例:「当選した議員が資格を満たしているかを争う」)
  • 選挙の効力に関する争い

📌 ポイント

  • 形式的当事者訴訟とは異なり、行政と私人が公法上の法律関係を巡って争うもの
  • 民事訴訟ではなく、行政事件訴訟法の手続きに従って処理される。

参考:選挙訴訟制度総務省


📌 ④ では、行政主体と私人が「私法上の契約」を結んでいたら?

この場合、行政訴訟ではなく、普通の民事訴訟になる!

📌 具体例「市が民間業者と清掃契約を結んだが、報酬を払わない」

  • これは行政が関与しているが、契約自体は「私法上の契約」。
  • 行政事件訴訟ではなく、普通の民事訴訟となる。

📌 ポイント

  • 「対等な立場=必ず実質的当事者訴訟」ではない!
  • 契約関係が「公法上」なら行政事件訴訟、「私法上」なら民事訴訟になる。

参考:民事訴訟の基礎裁判所HP


📌 まとめ

訴訟の種類どんなケース?ルールの適用
形式的当事者訴訟本質的には私人間の争いだが、法律上行政主体を相手にする(例:国家賠償請求、公務員給与請求)民事訴訟のルールに準じる
実質的当事者訴訟行政と私人が公法上の対等な関係で争う(例:議員資格争い)行政事件訴訟法に基づく
普通の民事訴訟行政が関与していても、「私法上の契約」の問題(例:自治体と業者の契約トラブル)民事訴訟

📌 ポイント 👉 「行政が関与しているから行政訴訟になる」とは限らない!
👉 私人間の争いに近いなら形式的当事者訴訟、完全に私法上の契約なら民事訴訟!


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